正本ノン「前略、親不孝通りから」



私のどうしても受け付けられないものに
「バイクに乗った青春物語」というものがあります。
唯一の例外が あの紡木たくの「ホットロード」で
あとは 全部駄目でした、もうぜんぜん芋くさくみえてしまって。
どんな少年誌見ても バイクに乗る男達の話は絶対あったのですが
そんなのに夢中になる男子が なんてガキに見えたことやら。

時々走り屋 とか 暴走族 だった風をちらつかせる人がいますが
もうそういうのも駄目です、純粋に バイクにまたがって
風をきろう とかなんとかは 寒気がして引いてしまいます。
私のなかの 幼稚な男性のイメージ = バイク なんだと思います。
実際のところは あれほどうるさいものもないし、心臓に悪いものもないし、
タバコが公共で駄目なら 乗らない奴には迷惑のなにものでもないバイクみたいなものは
とっくの昔になくなっているものなんじゃないかと思う。
走ってる奴さえよければいい みたいな。
F−1が国道を走らないように、バイクもレースだけにしてくれたらいいのにと
乗らない私からしたら 不思議で仕方がないものだ。
その魅力に取り付かれるという気持ちがわからないからこそ
バイク少年を好きになれないんだろうな 私は。


だから 大人になってから実家へ戻って
蔵でこの本を見つけたときも
バイクにまたがる不良っぽい青年のイラストを見ただけで
すでに ぞぞぞっと背筋が寒くなりました。
で、読み返してみたら、案の定 この本を手元に置いたまま
多分一度も読んだことがなかったであろう 全然知らないお話でした。

でも多少悲しい恋愛物語で、そうバイクは出てこなかった(事故るんだけど)のが
なんとなく救い・・・。
つまんなくも面白くもなんともない本ですが
親不孝通り というものが 本当にあるのだ ということだけわかりました、はい。
この親不孝通りで出会ったふたりが
親不孝な結果になるだけの
ひと夏の物語 といったところですね。

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