「花の歳月」 宮城谷昌光@講談社
宮城谷センセの本は、ページを開くと
わたしごのみの漢字で装飾されたような文体なんだけども
この本は さらにそれが進化しているのか
とにかく文字が大きく、行間がいていて
ちょっとした 国語の教科書の一ページのようでした。
それが適切かどうかは 最後のほうになって噛み締めてわかるんですが
とにかく読者の実際の視覚、そして物語のなかの視覚的表現が
優雅で理知的で、とても美しい。
それは多分宮城谷センセや中国の古文学ファンが
今は博物館なんかで見た装束や描かれた風景をもとに
物語を想像するときに ちりばめられた装飾の世界が
つまっているんだろうな と思う。
センセは きっとこうだったはず、こんな美しさだったはず と
頭のなかに映画さながらの映像がもうできていて
それを文章にしているだけなんだろう と思ったり。
お話は とても感動的なものでした。
貧しさを知って孝の道を初めから持ちながら皇后になる姉と
貧しさからより貧しく奴隷となって、それでも恭順として
運命を受け止める弟の話。
間に出てくる宦官たちが、どれもこれもほろりとさせられる
優しい男達ばかりです。
中国文学では とくに中央官僚に悪者や暴君がいたりして後味が悪いのに
この本では 呂太后ひとりが残忍極まりなくって
あとは みんな慈愛に満ちている。
なんといっても 最後の弟広国のせりふがいいですね。
今まで文学を読んでいたのが 急にドラマチックな現世へ
呼び戻されたみたいな気分になります。
映画化されないかなー、されるなら 弟役は
やっぱり トニー・レオンがいいなあ・・・。
商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
まれに見る清美なその娘は召し出されて宮廷へ……
人間性の勝利を示す感動のラスト・シーン
河北に遅い春が訪れ、貧しい名家竇(とう)家にも、明るい変化が起こった。娘猗房(いぼう)が長老に推されて、漢の王室に入ることに決まったのである。天が娘に与えた大きな約束は、呂太后が過酷に君臨する宮廷で、どのように果たされるのか?勾引(かどわ)かされた弟広国の行く末は?老子の思想を敷衍する、清らかで華麗な、感動の名作。
わたしごのみの漢字で装飾されたような文体なんだけども
この本は さらにそれが進化しているのか
とにかく文字が大きく、行間がいていて
ちょっとした 国語の教科書の一ページのようでした。
それが適切かどうかは 最後のほうになって噛み締めてわかるんですが
とにかく読者の実際の視覚、そして物語のなかの視覚的表現が
優雅で理知的で、とても美しい。
それは多分宮城谷センセや中国の古文学ファンが
今は博物館なんかで見た装束や描かれた風景をもとに
物語を想像するときに ちりばめられた装飾の世界が
つまっているんだろうな と思う。
センセは きっとこうだったはず、こんな美しさだったはず と
頭のなかに映画さながらの映像がもうできていて
それを文章にしているだけなんだろう と思ったり。
お話は とても感動的なものでした。
貧しさを知って孝の道を初めから持ちながら皇后になる姉と
貧しさからより貧しく奴隷となって、それでも恭順として
運命を受け止める弟の話。
間に出てくる宦官たちが、どれもこれもほろりとさせられる
優しい男達ばかりです。
中国文学では とくに中央官僚に悪者や暴君がいたりして後味が悪いのに
この本では 呂太后ひとりが残忍極まりなくって
あとは みんな慈愛に満ちている。
なんといっても 最後の弟広国のせりふがいいですね。
今まで文学を読んでいたのが 急にドラマチックな現世へ
呼び戻されたみたいな気分になります。
映画化されないかなー、されるなら 弟役は
やっぱり トニー・レオンがいいなあ・・・。
商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
まれに見る清美なその娘は召し出されて宮廷へ……
人間性の勝利を示す感動のラスト・シーン
河北に遅い春が訪れ、貧しい名家竇(とう)家にも、明るい変化が起こった。娘猗房(いぼう)が長老に推されて、漢の王室に入ることに決まったのである。天が娘に与えた大きな約束は、呂太后が過酷に君臨する宮廷で、どのように果たされるのか?勾引(かどわ)かされた弟広国の行く末は?老子の思想を敷衍する、清らかで華麗な、感動の名作。
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