「愛にささげるトルソ」

フランス人の美的感覚を、
「ここまで愚弄していいのかっ!?」
っちゅうほど、ふざけたトルソが出来上がっちゃうお話です。
シャルルがほんとーに賢くって ほんとーに美の造詣が深いなら、
いや、シャルルがほんとーにフランス人なら、
絶対に作らないはずの像ができあがって、
それを壊されて 
「ああ、 そうだよね、そ、そういう現代アートみたいな作品なら ま、許されるよね」
と、読者が胸をなでおろしてしまうラストになってました。
もう、いっつもこけさせるんだから。

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「愛する君のために(下)」

先に書きますが、上巻どっかいっちゃった。
なので 下巻だけ読んだんですけど、
ガイとかいう和也とアフリカで友達になった青年が
お父さんに実の子と認めてもらうまでのなんやかんやです。
毎回マリナは命の危機を迎えますけど
メイドさんにごはんもらって たくましーく女神役をやります。
今回もマリナが必死で励ますんですけど、
マリナってとにかく 一生懸命男の子を励ますんですよね。
藤本センセの書く主人公はみんなそうなんだけど
外見よりも内面がどれだけ優しくって、愛情にあふれていて誠実なら
どんな素敵な男の子でも、庶民を好きになってくれるわよってメッセージ。
現実にそんなことありっこないと思うんだけど、
庶民はそれを夢見るのよねー。

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「愛をするアンテロス」

藤本センセがどんどんシャルルに偏っていって
魅入られていくのが伝わってくる一冊。
このへんからシャルル一辺倒になって、でもそれじゃ主人公が違うし、
ハッピーエンドにはなんないから話が終わんないってかんじで
うやむやになって未完・・・なんだけど。
シャルルが家のごたごたに巻き込まれています。
蛇を飼うフランス人・・・っていうのがお話の核なんだけど
全然ね、想像できないの、聞いたことないわ 蛇愛好家のムッシュー。
そりゃいるんだろうけどさ、現実には。
大屋敷でねぇ・・・。
どうでもいいけど コバルトはほんと
一時間で一冊持たないわ。


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「愛と剣のキャメロット」

かつて私は藤本ひとみコバルトシリーズを、
それは本当に
「こんな格好いい男がいないかなあ」
なんて、夢見て読みふけっていたといえる。
そんななかでも、元々マリナシリーズはあんまり好きではなくって
花織シリーズの登場人物がクロスして出てくるので
仕方なく読んでいたというか。

でも当時私のような藤本ひとみファンは沢山いて
本のなかの世界がいわゆるドラマCDになったり、
映画になったりして そのどれもが大ヒットだったような。
その映画のためにわざわざ書き下ろされたのがこの本で、
マリナシリーズはいつもさくさく人殺しがあるミステリーなのに、
これはもう、とてつもなくファンタジー作品 に仕上げられてる。
だってリュウが出てくるんですよ、ちびっこくて可愛いけど。
それにタイムスリップしちゃうしー、もうほんと当時流行った
ファミコンのRPGの影響としか思えない。
だから話も結局夢かうつつかみたいなかんじで、とてつもなくくだらなーいんですけど、
ま、登場人物がまんべんなく出てて、ファンサービスってかんじでしょうか。
でもシャルルがひとりものすごい性格が悪く、エゴイストが際立ってて、
そこはおもしろかったですけど。
最近読み返して、あー、こんなひどかったんだ と思ったり。


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近藤史恵 「桜姫」 角川文庫



内容
十五年前、大物歌舞伎役者の跡取りとして将来を嘱望されていた少年・市村音也が幼くして死亡した。それ以後、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す生々しい夢に苦しめられるようになる。自分が兄を殺してしまったのではないだろうか―。誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、かつて音也の親友だったという若手歌舞伎役者・市川銀京が現れた。音也の死の真相を探る銀京に、笙子は激しい恋心を抱くようになるが―。梨園を舞台に繰り広げられる痛切な愛憎劇。ミステリ界の最注目株・近藤史恵が満を持して放つ、書き下ろし歌舞伎ミステリ。



人気がある作家さんだそうですが
全然知りませんでした。
桜の表紙がとても綺麗だったので つられて手に取ったのですが
内容は 帯にあるような「至高の恋愛ミステリー」には程遠く、
とても簡単でチープなおちでした。
途中で子供を殺す意味があったのか なかったのか。
歌舞伎ものであれば 売れる そういった印象かな。
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